今年もありがとうございました


2019年もあと数時間で終わりますが、今年感じたことを書きたいと思います。


今年はいろんな意味でパラダイムシフトを実感しました。高度経済成長や、昭和の価値観の崩壊。いつまでも右肩上がりで成長し続けていくという神話が壊れていくことを感じました。

物がない時は大量生産、大量消費をすればどんどん経済は発展していったかもしれませんが、今の時代には合っていません。


飲食店も同じで、1990年代、2000年代に台頭した成功体験にとらわれてしまったのか、外食チェーン店も以前のやり方ではうまくいかなくなるケースも見受けられたように思います。

どこに行っても同じ味で、同じ価格でということが没個性的で、主義主張がないとも受け取られたのかもしれません。はたまた、その時に発展していった企業のトップが考え方を変えずに突き進んだ結果かもしれません。


家、車、時計、宝飾品、ブランド品をみんな欲しがった時代から、

それを普通に持っている人も増え、車なんかはカーシェアが主流にもなってきています。

昔三種の神器と言われましたが、今はそんなものはありませんし、多様化していますよね。

物を所有することより、シェアすること、

物を買ってそれに価値を置くより、旅行や外食やレジャーで時間や体験経験を共有すること、大切な人との時間を過ごすことの方が価値を持ってきているのも感じています。


携帯電話が良くも悪くも人の生活を大きく動かしていることも注目したいですね。

今や携帯が無ければ僕も生きていけませんが、買い物も、予約も、人との連絡も、映画を見ることももはや携帯やタブレットで行い、

実際店に足を運んだり、会ったり、電話をしたり、映画を見に行くことも減っています。

ゲームをやる人もかなり増えたと聞いています。昔はファミリーコンピュータを友達の家でよくやりましたが、今は携帯でやりますもんね。携帯のゲーム課金や通信費でお金をどんどん使ってしまう人も増えていますよね。

携帯で行えるバーチャルな経験が、擬似体験となり本当の経験をしなくても満足してしまうこともたくさんあるかもしれません。

そしてSNSによって、実際会わなくても人と繋がれて、コミュニケーションが取れて、劇的にコミュニケーションや人間関係が変わりましたよね。

それが良いのか悪いのかは、良し悪しではあると思いますが、ある意味でそれが今の時代には合っているのかもしれません。


そして、

このような便利な世の中だからこそ、

僕にしか表現できないこと、その店に行かなければ食べられない物、その店に行かないと体験できない体験をしていただきたいと思いながら、今年は現場に立ちました。

自分らしさ、ソラノイロらしさってなんだろう?自分にしか、ソラノイロにしか表現できないことを今まで以上に追求していった結果がソラノイロ食堂とSORANOIO本店のリニューアルに繋がりました。


池袋店では昭和の町中華を現代的なスタイルで表現し、昭和の価値観をしっかり後世に引き継いでいきたいという思いを持ってオープンさせました。

SORANOIRO本店では、ベジ、ビーガン、グルテンフリーに続いて4つ目のオリジナルとなる『マッスルラーメン』を開発しました。

一杯で約80gタンパク質が取れ、動物性と植物性のダブルタンパクが取れるラーメンに仕上がりました。

これが次の時代や世の中に求められる商品になると自負しております。


昨年までは、一年ごとに出店をし、どんどん規模や売上の拡大を目指していましたが、

今年は少し速度をゆるめ、従業員の労働環境の整備を第一優先に、更にお店の質を上げていくことにエネルギーと時間とお金を投資しました。

結果、離職率が下がり、スタッフの成長も多く見られました。まだまだ未熟ですが、これからも一人一人の成長のための整備をしていきたいと思います。


2020年は、2月に沖縄出店とプロデュースのスタートを皮切りに、

宮崎自身がプロデュースを34件はやるつもりです。

そして、オリンピックイヤーのインバウンド需要にしっかりと応えつつ、2021年以降の種蒔きをしていく年にしていきたいです。


今年も無事に全ての営業を終了することができました。

これも来てくださり、応援してくださるお客様のおかげだと思っております。

本当にありがとうございました。

2020年も初心の気持ちでスタッフ一同頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。


宮崎千尋

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